ライブドア問題の底流にあるもの

今回の騒動は、最初から興味を持ってwatchしてきました。 
 初期の段階では、ライブドアの日本のビジネス慣習を無視した強引なやり方やライブドア株主を軽視した資金調達、ライブドア副社長の能天気な態度等など、ライブドアってかなり頭悪いなぁ と思っていました。(ある種のアタマの悪さ=物事を思い通りに運ぶための知恵が無い は本当だと思いますが) その頃のblogでは、若者はライブドアを応援し、社会人のベテランや若年層でないライブドアの株主はライブドアに批判的でした。 私は、ライブドアのやり方は、現在の日本のビジネスの仕組み(法律と慣習)から見て「無謀」なものでしたので、おそらくライブドアは大変なことになるだろうな と思っていました。 ただ、法体系の隙を狙って一発逆転の可能性は秘めているのではないかとも思っていました。
 最近までの動きでは、予想通りライブドアの株価は急落し、フジTVの反撃(ニッポン放送株25%取得で支配権逃れ等)に会い、ライブドアの株主に対する説明責任の欠如や堀江氏の強がりとも取れるような態度に対して各界から強烈な反発を食らってしまいました。 それに対して、ライブドアは、「予想の範囲内」という名言を残し、2chなどでは、倒産しても「予想の範囲内」とコメントするのではないかと揶揄されているほどです。 現在、ライブドア側のIRは統制がとれておらず、社長の会見と副社長のblogの内容が正反対だったりして現段階でライブドア内は相当混乱していることが窺えます。 もう既に、ライブドアは株式を公開するに値しないジャンク企業に成り下がってしまっています。 特に、株主に対する説明責任の欠如は 米国等海外であれば今頃は訴訟の嵐となっていたことでしょう。
 既に、現在の仕組み上では、ライブドアはかなり苦しくなってきているようです。 堀江氏も、長期戦になるとコメントしているようです。 言い換えれば すぐには勝てないということを認めざるを得ない状況ままで追い込まれているのです。 この状況というのは、第二次世界大戦中の日本の大本営発表と似ています。 戦いに負けて敗退しても「転進」と表現したり、補給など後先を考えずに突っ込んでいったり。。。。 まさに今のライブドアは日本軍と同じです。 
 この状況を見て、かなりの人が、堀江氏はバカだ とか 非常識だ とか非難しはじめました。 現在の大手マスコミは ライブドアバッシングの嵐です。
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 という状況の中、blogではどうなっているのでしょうか、
 トラバ先のblogが 現状を端的に表しています。 (青字は転載部分)

 そして、今回のニッポン放送株買収劇。転換社債型新株予約権付社債でリーマンから800億を調達。いずれ、この800億円分の社債が株式に転換される…。単純に考えれば、当然既存の株式価値は希薄化するわけだ。今回のニッポン放送株取得で、フジサンケイグループをうまく取り込めたとしても、ホリエモンのいうシナジー効果とやらが出ず、メディアとの融合がうまくいかないこともあるわけだ。…最悪のシナリオを考えたらキリがない…恐くなってきた…。へたすりゃマジで潰れかねん。株式が紙切れになりかねん。まあ、本格的に株式投資をしている人からみたら、たいした投資金額じゃないけれど、遊びでやってる俺としては、しかも大学生でお金のない身分としては、メッチャ痛いんだけど…。しかし、儲けるならこういうときに買っとかないとね。勝負やっ!!   

そうです、負ける確率が非常に高いとわかっていて堀江氏を応援しているのです。 ただ単に口で応援しているだけではなく 株を買って応援しているんですね。(その株を買うお金の出所はどこだ?という野暮なことは聞かないでおいて) もちろん、そのほとんど100%が 所謂 若者達です。 どうも、彼らは、自分達の代弁者としての堀江氏を応援している、しかも身を削って応援している。 いままで株の世界でこんなことがあったでしょうか。 人は、自分に利することでなかったら、普通は1円たりとも出しません。 それを、学生さんや若いサラリーマンが何十万円も投資している。 ただでさえ危険なMSCBを あれだけの悪条件で発行し、なおかつ社長が株を相手先に貸付ているなどという会社の株を 今、まさに爆下げ中に買い増ししていっているのです。 
 このライブドア応援団の行動も、旧日本軍そっくりです。 特攻隊! トラバ先のblogの方も仰っています。 人生を賭けている と。 堀江氏も同じことを言っていましたね。
 彼らのことを 今のマスコミのように アホな奴らだ と罵るはたやすいことですが、何故、負けるとわかっていて 彼らは 特攻 してくるのか、考えたことがありますか? これは、法律を含め既存の社会の枠組みを作り、それにすがって生きてきた人たちがきちんと答えをだすべきだと思います。 
 若い彼らは フジテレビなどどうでも良いのではないかと思います。 やはり 現在の社会の枠組みをどうにかしたいのです。 何故、彼らが 壊したくなったのか 今、ライブドアを批判している人たちは真剣に考えるべきでしょう。 
 ライブドアとフジテレビの問題は、世代間の代理戦争というべきものではないでしょうか。 世代間の戦争は、昔からありました。 今の団塊の世代が若かった頃は、「反米」「反戦」をキーワードにした「右」と「左」の戦争だったと言えます。 世代間の争いというのは、その構造上、最後には若い世代が勝つことは歴史が証明しています。 団塊世代が若かった頃の争いも、団塊世代が社会の中核になるにつれて大勢が決まり、最後には社会党が躍進し、政権を取ったところで終結しました。 しかし、勝利した瞬間、今度は、自分達が体制側となったのです。 この世代(というか若者以外の世代)が、今の若者達に残したものは、

 ・一人当たり550万円の膨大な借金
 ・崩壊することが決まっている年金
 ・特定のところに利権が集中する逆差別の社会
 ・家庭での教育を放棄し、学校に押し付け、学校は学校で「ゆとり教育」という
  名の下での手抜きによる学力の低下=教育を満足に受けられなかったことに
  よる機会損失
 ・バブル崩壊後の無策による 大量の不良資産

 これによって、今の若者の前には、日本経済の破綻が目の前にそびえたち、その後方で、自分達が支払う年金によって のうのうと暮らす年寄りたちが見え隠れしているのです。そして、振り返って自分自身を見ると、現体制下で決められた法体制と社会慣習によってがんじがらめに制約され、ゆとり教育によって骨抜きにされて 団塊親達に養ってもらっている現実があります。
 まさに閉塞状態です。 第二次世界大戦前の日本は、ABCD包囲網によって 国として閉塞状態に追い込まれ、あの無謀な戦争に突入したのです。同様に、今の若者達が、この閉塞状態からの脱却のために、あのような無謀な戦いを挑んできているような気がします。 堀江氏だってバカではありません、あの「想定済み」というのは、玉砕覚悟ということなのかもしれません。 そして、それを応援する若い株主達。 彼らは、現体制に対して自爆テロを試みているのです。 そして、巨大な体制の堤防に「蟻の穴」をあけたいのです。 理想的には、現体制が、今まで若者達にしてきたことを真摯に反省し、若者に希望を与えるような自己変革が出来たら一番良いのですが、これも過去の歴史や人間の本性から考えて ありえない話です。 
 今回の世代抗争は、過去の「右」「左」の議論では説明できません。 右も左も同罪なのですから。 例えば、公務員の不当な賃金の問題では、改善に抵抗する極左の労働組合の幹部達は 皆白髪の人たちです。 マスコミも、自分達の主義思想を押し付けるため、プロパガンダのために事実を歪曲・誇張して伝え続けてきました。 政府は政府で、諸問題に対して 次の世代への先送りを決めてしまいました。 若者達は、現体制=右も左もない全てのウイングに対して宣戦布告をしているのです。
 
 現体制も、若者の自爆攻撃を自覚し、一斉に反撃を開始しています。 今回はライブドアは負けるでしょう。 そしてライブドアを応援して買い増ししている株主も痛い目に会うでしょう。でもそれは、現体制に対する自爆攻撃の始まりのノロシであり、たとえ堀江氏が破産してしまったとしても 次から次へと攻撃を敢行する若者が出てきて、またそれを応援する若者が続いていくこととなると思います。 そして、いつか現体制は崩壊します。 若者の捨て身の攻撃で空いた小さな穴が大洪水を引き起こすでしょう。 そして現代社会はあらゆる矛盾と共に崩れ去ります。
 楽天の三木谷氏などは、体制側にとりいってうまくやっていますが、これも、形を変えた体制取り崩し軍でしょう。 若者達の一斉蜂起が近くなっているのではないかと思います。
 私はもうすぐ46歳になります。 完全に体制側の人間ですが、今回の騒動をきっかけに色々と考えさせられ、ライブドアに対しては大きな意味ではシンパシーを感じます。
 ただ心配なのは、体制を倒したいと思っているのは 日本の若者達だけではないということです。 もう一つの勢力は外国人です。 現在でも日本の市場や法律は外国人に対してかなり脇が甘いようです。 自由経済ですので、外国に門戸を開くのは当然ですが、国の安全保障を脅かすような部分(例えば政治・公務員、放送、軍需産業等)では各国ともにキッチリと対策をしていますが、日本はそこに大きなセキュリティホールがあるようです。 まるでワザと穴を開けたように。。。 彼らは巧みにこの若者達のウネリに乗ってくるでしょう。 若い人たちには 十分気をつけて! と言っておきたいです。 もともと、若者達は、将来の明るい展望の無い「日本国」に対しては忠誠心はあまり無いでしょう。 でも、生き物としての民族の意識というのは 必ずあるはずです。 政府や既存の枠組みを壊したとしても 日本民族というアイデンティティは失わないで欲しいと願ってやみません。 
 私も、密かに応援するとは言いながら、守るべき家族がいる身です。 来るべき、大崩壊時代を予測して、身を守る術を考えておこうと思います。 
 という結論を出したところで、ライブドア関連の記事は終了としたいと思います。
 長文を読んで頂きありがとうございました。
 PS 若者のみなさまへ
 
   社会を変えるのはたやすいことです。 政治の舞台に上がりましょう! そして選挙にいきましょう!

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