自然じゃない自然農法について

家庭菜園の区画をお借りして「自然農法」で野菜を作り始めて今年で6年目。

もともと田んぼだった場所を家庭菜園として貸している場所だったので土は粘土質でしたが、最初の一回だけ耕してあとは不耕起を貫いています。

3年目ぐらいまでは、哀しくなるほど野菜は育たず、ダイコン、ニンジンは短く、きゅうりや茄子、トマトは大きくならず、キャベツは結球せず、大変高価な自家製野菜を食べさせて頂いていた訳ですが、ここ1,2年は、かなり収量もあがってきて、ニンジンやダイコンも形も色もきれいなものが収穫できるようになってきました。

ニンジン

基本的な考え方は、野菜にせよ雑草にせよ「根を残す」ことであり、野菜を収穫したあとは基本的に枯れるまでそのまま放置で、雑草も基本的には上だけ刈り込んで根っこは残すようにしてきました。 雑草は根っこから除去しないとまた芽が出てきて大変ですが、芽が出てきたら早いうちにまたカットしてしまえばそのうち根っこの方も枯れていきます。

こうして、少しずつ粘土質だった土も表面のほうから徐々に団榴構造の土に変化していきます。恐らく1〜2cm/年ぐらいのスピードで少しずつ土が出来てきているように思います。

[一年草が埋め尽くす畝の様子 2016/3/6]

おおいぬふぐり

もちろん無農薬で、虫がついても基本的にはそのままにしてあります。 ただ紋白蝶の青虫だけは大食いなのでたまに手でとっています。 ナメクジやコオロギも跋扈していて野菜にとっては厳しい環境かもしれませんが、そういう虫を捕食する虫もまたたくさん生息している訳で、大発生して困ったということはありませんでした。

さて、自然農法というと、あの川口大先生の「耕さず、肥料・農薬を用いずに草や虫達を敵とせず、生命に添い従い、応じ任せて、実りを手にする」ということに尽きる訳ですが、実際に私がしていることは、雑草も多年草はバッサバッサと刈り込んでいるし、野菜に覆い被さるような草は容赦なく切っています。

[草刈り後の畝]

草刈り後

今日(2016/3/6)も、今年最初の草刈Dayにして、芝系、ムギ系の多年草をとことん刈り込みました。刈られた草からすると一網打尽に殺戮されたという感じでしょうか。 やっていることは、多年草を敵としているということです。 更に、イチゴの葉っぱに覆い被さっていたホトケノザも刈り取っていきましたので、仲間として認識している草でも油断はできません。

要するに、やっていることは、「野菜をエコヒイキしつつ極力自然に近い状態で育てる」ということなのかも知れません。

[ホトケノザを刈り取った後のイチゴ→太陽がたくさんあたるようにしてある]

イチゴ

そう考えると、「自然農法」という言葉はちょっと誇大広告のような気がしてきました。

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