先日の掃除機選びの記事の中で「掃除機ヲタdotchy」と書いたおかげて、家族から「ヤッパリ掃除ではなくて「掃除機=モノ」に興味があったのね? 藁)」と大受けされていた Ogata です。
いやいやそんなことは無くて「埃対策」が主眼なんですということで、
先週我が家にやってきたミーレS4560 Cat&Dogで3回ほど掃除をしてみました。
先日の記事でご紹介したように、この掃除機は埃対策で購入したものですが、3回目にしてその効果を実感しています。
以前なら掃除後一時間もしたら家具の上に埃がつきはじめるのがわかる程だったのが、今では半日たってもほとんど埃が付かなくなりました。 家の中の空気がしっとりとした感じです。 これはいきなりスゴイ効果ですね♪
普段の3倍の時間をかけて掃除をしたので、前の掃除機でもそのくらいやれば同じだろ? ということかも知れませんが、前の掃除機だと逆に3倍の埃が部屋中に撒き散らかされたんじゃないかと思います。 それほど以前は掃除機をかけた時に舞う埃が凄かったんです。
それでは、前の掃除機と何がどう違ったのかというのをまとめてみました。
[ミーレS4560と前の掃除機との違い]
・おそらくですが「埃を」吸い込む性能が段違いにミーレの方が良い。 畳やじゅうたんに吸い付く感触がまるで違います。 布団やじゅうたん等埃の元凶となるモノへの吸い込み力が違いました。
・間違いなくミーレの方が排気がきれいです。 これは比較にならないくらい違います。 前の掃除機は埃を増やしていたとしか思えません。
・ミラクルジェット(サードパーティ製吸い込み口)を使ったこと。 これは、ミーレだからということではないですが、この吸い込み口は奇跡的な吸い込み力を発揮します。 詳しくは商品のWebsiteをご覧ください。 3日間使った限りでは このサイトに書いてあることにウソはありません。 恐らく、前の掃除機に取り付けたとしたとしてもかなり埃の吸い込みに関しては改善されたのではないかと思います。 ただ、?の排気の問題があるので、余計に吸った分だけ余計に汚れた排気が出て状況は更に悪くなったと思いますが。。。 ミーレやエレクトロラックス社の排気のきれいな掃除機にこのミラクルジェットを取り付けるのが一番「埃対策」としては良い結果になるのではないかと思います(もちろん日本製でも本当に排気がきれいな製品ならばOK) この吸い込み口の凄さは別の記事で詳しく書こうと思います。 とにかくスゴイです。 見た目はなんの変哲もない安っぽいプスチック製の吸い込み口で、値段が送料込みながら6,900円もするので、一見ボッタクリに見えますがその効果の対価として考えると物凄く安い買い物だと思います。因みに、直接取り付けられるのは日本製の掃除機ですが、輸入品の掃除機につける場合は機種を事前に言えば専用のアタッチメントを追加料金なしで作成してくれます(上記サイトから通販で買ったときのみ)。
ミラクルジェットが効果バツグンなので、S4560に付属していたターボブラシとノーマルブラシは使わず 結局何をやるにもミラクルジェット一つで掃除機がけしています。
まぁ そういうわけで、「埃対策」は、ほぼ計画通りの結果で嬉しい限りです。
あと、何をどうやって掃除したのか というのも重要ですね。
[私が埃対策のためにやったこと]
・じゅうたん、畳、フローリングへの掃除機がけ。 これはまぁ当たり前ですが、ミラクルジェットのお陰でスイスイと気持ち良く行えました。
・布団を一枚一枚丁寧に掃除機がけ。 これはダニをとるためです。 これが一番効果があった気がします。
・カーテンに掃除機がけ。 これは、恐らくミラクルジェットでないと出来なかったでしょう。 またっく吸い付きや吸い込みがなく、しかも強力に吸い取ってくれます。
・ソファ、座布団、ぬいぐるみ等への掃除機がけ。
・その他 家具のふき掃除。 これは以前からやっていましたが、以前は 埃が舞っているので掃除の最中に何度も拭いていましたが、今では一回でOKです。
最後にミーレS4560Cat&Dogの特徴について 性能面ではなくて使い勝手について、自分なりに思ったことを書いておきます。
[ミーレS4560Cat&Dogの特徴]
・取り回しが以前の東芝製掃除機よりも楽。 重量はホース、パイプ等全て込みで東芝製5.3Kg ミーレは7.1KGとだいぶ差がありますが、ホースが360度クルクル回るのとキャスターが軽くて変幻自在に掃除機本体が軽く動くので掃除機を動かすのが楽です。 また、以前の掃除機はコロコロとよくひっくり返ったのですが、そういうこともほとんどありません。
・ホースとパイプが長いので疲れない。 我が家は全員身長170cm以上なんですが、パイプが長いので前かがみにならずにすみラクです。 さすがはドイツ製。 背の高い人にはマジでお薦めです。
・手許に電源スイッチが無い。 これはちょっとシンドイ。 でも決定的な欠点ではない。 本体のスイッチは足で踏んでOn/Offする構造で、かなりしっかりとした造りだ。
・電源の巻き取りが非常にスムーズ。
・ゴミパックは紙ではなくて特殊な布のようなもので作ってある(フィルターとしての効果を持たせるため)。 しかも容量がデカイ(3.5L)。 そして、口はプスチックで出来ていて、パックを掃除機から取り外すとシャッターが閉まる構造になっていて穴から埃が出るようなことはない。 前の掃除機の紙パックは、取り外すときに油断すると穴から細かいホコリがボワッと噴出してしまって往生していたがそんな風にはならないと思う。 「埃」に対して何から何まで気を使った仕様であり非常に頼もしい限りだ♪
・付属で3つついてるスキマ用とかの吸い込み口は、掃除機本体にも仕舞えるし、パイプの部分に取り付けることも出来て便利♪
・ホースは柔軟性があってとても丈夫です。 ダイソンのように掃除機をかけているときにつぶれてしまうことはありません。 また、パイプはステンレス製で丈夫です。
・しかしながら丈夫さの裏返しで、掃除機をかけるときにある程度の人力パワーが必要と思われます。多分力の弱い人や元気が無い人は「大変だぁ」という印象を受ける思われます。 価格コムの掲示板等で外国製掃除機のマイナスポイントのほとんどがこの「力が必要」の部分だと思いますが、これは確かにそうだとは思います。「たかが掃除如きで身体を動かしたくない」という考えの方には不向きであるということは間違いないでしょう。 ただ、いくら体力を使わずに掃除が出来たとしても、結局埃まみれの生活をしなきゃいけないのであればあまりそれ自体意味の無いことですし、パワーが必要と言っても筋骨隆々である必要もなく、普通に生活出来ていれば全く問題の無いレベルだと思います。もともと「取り回し=本体を動かす」自体は前の掃除機より楽ですし、主に体力を使うのは、布団やソファ、カーテン等に念入りにかけるときに重たいステンレス製のパイプで少しシンドイことや、手許スイッチが無いので一旦本体のところまで行って(2?3歩ですが)足でOn/Offすることぐらいです。 何度も言いますが、掃除には体力をなるべく使いたくないと思っている方がこの掃除機を使うとイライラが募ることは間違いありませんのでご注意ください。
それと、日本のメーカとはモノ造りに関する考え方が違います。 これは、夫々のマーケットの顧客の嗜好に合わせているだけでどちらが正しいということではありませんが、まったく正反対と言ってよいでしょう。
ミーレは、長期間(10年以上:20年使えるといううたい文句がある)に亘って初期の性能が維持できる製品を設計し責任を持ってマーケットに供給する というコンセプトがあります。 当然、メンテナンスフリーではなく、フィルターも定期的に交換しなければなりませんし、「仮に壊れても部品交換で直す」という考え方で、部品も長期にわたって供給できるようにシンプルな構造になっています。 ただし、シンプルな構造であるが故に使いやすくは作られていない部品もあります。 たとえば、ミーレではないですが、エレクトロラックス社のオキシジェンという掃除機には、強力なパワーヘッドが付属しています。 これは、ヘッド自体にモータがついていてモータがロータを強制的に回してじゅうたんの細かい埃を掻きだすという優れもののヘッドです。 この埃を掻きだす性能はとても凄いのですが、モータに電気を供給するためのコードがホース内蔵になっていないので大変不細工でセットするときに手間がかかります。 しかし、これも、ホースやパイプにコードを内蔵すると 壊れたときのコストが高くなるのと、ホースを機種間で共通化できないので 保守部品供給コストが高くなる ということがあり、長期間の部品供給と保守部品のコストを考えて 不細工な仕様で設定してあるのだと思います。
日本のメーカは、消費者の嗜好の変化に合わせてモデルチェンジを頻繁に行うため、20年も使うということは考えていないように思います。 モデルチェンジが多いということは部品も夫々違うわけで、そんなに大量の部品の在庫を長期間にわたって持つことなどコスト面であり得ないので、製造終了後6年間は部品供給を保証するというのが多分法律(或いは通達)で定められているのではないかと思いますが、それを超えてまで部品供給するつもりは無いと思われます。 「部品を長期間供給しない」と割り切ってしまうと、共通化とか在庫コストを考えなくても良いので、逆に設計の自由度は高くなり、日本の消費者が満足する様々な新しい便利機能を追加できるようになるわけです。
また、基本性能設定の考え方でも大きな違いがあります。 この部分は完全な推論にしか過ぎませんが、私自身も日本のメーカ(家電ではないですが)に何十年も勤務しているので日本側のだいたいの雰囲気はわかります。
ミーレの場合、掃除機の最終目標を「部屋をきれいにする」に設定して基本仕様を決めています(多分)。 これに対して、日本のメーカの場合は、「ゴミや埃を一番良く吸い込む」とか「楽に掃除が出来る」という切り口の基本コンセプトではないかと思います。 ミーレは、部屋をきれいにするというのがコンセプトなので、吸い込む能力と排気のきれいさを両立させる仕様になっています。 逆に、日本の掃除機は、フィルターが交換できない仕様になっていたり(自動ゴミ落とし機能って落としたゴミはちゃんと紙パックに入っていくのかな?)、フィルターを通さない排気のバイパス経路が存在したりと 部屋をきれいにするという観点では首尾一貫していない仕様設定がありますが、基本コンセプトを考えるとこういう仕様になるのも納得いきます。
どちらが良いかというのは 掃除機を選ぶ人が決めることであり、絶対的な優劣が決められるものではありませんが、私のように「埃対策」を考えている方は、ミーレやエレクトロラックスの掃除機を候補の一つとして検討されるのも良いかと思います。
ただ、値段が高いというのが最大の欠点です。 ミーレのS4560と同等の機種が英国で4.2万円(現在のレート換算)で売られているので5.2万円(定価7.9万円)で遠く日本で購入できるというのはそれほどボッタクリではないと思いますが5万円も掃除機に出費するなんて価値判断としてあり得ないと思われる方もたくさんいらっしゃる思います。
そんな方にお勧めなのは、日本製のシンプルで安い掃除機+ミラクルジェットの組み合わせです。この組み合わせで、風のある日に窓を全開にして、マスクをして掃除機をかけるということで概ねOKだと思います。 花粉の季節では、朝早く(午前9時まで)に短時間で窓全開の掃除を行えば大丈夫でしょう。私は、生活習慣上それが困難だったので高価なミーレを選択しましたが、人それぞれにいろんな選択肢があると思います。
ちょっと脱線しますが、私の心の師である中村天風は、その著書の中で、長生き(健康)の秘訣としてこう言っています。「日常生活の中で自分のことは細々としたことも全て自分でする。 そうすれば運動不足になんかならない。」 掃除、布団の上げ下ろし、ゴミ捨て、調理etc...こういうことをしっかりと自分で行っているとそれ自体が運動になって健康につながるということなんですね? ちょっと重たい掃除機でコマめに掃除機がけをするっていうのも結構な運動になります。 健康になって埃もなくなっていくっていう一石二鳥ということでいいんじゃないでしょうか。
でも、まぁほんまにどれだけ続くんでしょうかね???
半年後に、どうなってるいのかを記事にしたいと思います。掃除機が埃をかぶっていたりして。。。いやいやそんなことはないと思っている今日この頃です。
以下は参考写真です。
左側がミーレ。やっぱりちょっと大きいですね。
360度くるくる回転するホース
ホースの長さ比較。夫々最長にセットするとこんなに違います。ミーレについている取っ手も便利です。
ミーレのSW 左が電源、右が電源コード巻取り、+?は吸い込み力の調整。
しかし なんで掃除(機)ごときにここまで夢中になれるんだろ?
2021年現在最新のミーレの掃除機はこちら↓

<<2019/9/8追記>>
この記事から11年経過していますが、このミーレの掃除機は一度も壊れずに働き続けています。すごいと思うのは、電源コードの巻き取りがまったく劣化しておらず毎回勢い良く掃除機の中に収まってくれるのと、ホースも相当荒っぽい使い方をしているにもかかわらずまったく劣化しておりません。また、ダストパックもいまだにamazonで買えますし、もちろん吸い込みも劣化していません。本当に長い期間使えるのだなと実感しています。
写真は2017/10/30現在のミーレ掃除機 10年ものです。部品の劣化はほとんどありません、スゴイです!!!!
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