輸入ピアノにサイレント機能を付ける。
ちょっと前に 折りたたみ式本格派キーボードの記事を書きましたが、音楽活動の本格的な再開を前にして、自宅のピアノ練習環境を良くしたいなぁ と思っていていろいろ考えているんです。
ある意味十分環境は整ってはいると思うのですが、やはり重たい鍵盤の環境が欲しくなてしまうんですよね?
今の環境は、
・生ピアノ(FURSTEIN)壊れたサイレント機能付
・ヤマハ MOTIF7 76シンセ鍵盤
の二つです。
もともとFURSTEINにはサイレント機能がついていたのですが、数年前からベロシティ(音量)のコントロールが効かなくなって以来サイレント機能は使っていません。
それで、最近では平日は夜間しか弾けないのでシンセ鍵盤のヤマハMOTIFで弾いています。
MTRのリズムマシンと合わせてバッキングの練習をしたりするのは シンセ鍵盤の方が良いのですが、がっつりとピアノのフレーズを練習するのにはまったく向いていません。 最近、自分はやはりピアニストの端くれだという気持ちが強くなってきて、「ピアノが弾きた?い」という欲求が強くなってきました。
そこで、「FURSTEINを修理する」ということをまず考えたのですが、
まず、このFURSTEINというピアノ、イタリア製の上、生産していたFARFISAという会社が2000年にピアノの生産を中止していて消音部分の電子部品の供給が既に停止しているという代物です。
アコースティック部分は 本当に素晴らしい音が出るので一生物として大事にしようと思っているのですが、さすがにMIDIの部分は10年も経てば壊れても仕方ないですよね。 (アコースティック部分は他のメーカの部品で代用できるそうです)
それで、
昨年、調律したときに調律師さんに、「既存の日本の製品を組み込めないでしょうか?」と相談したところ、「ピアノを持ち帰って1週間ぐらいかかって工事したら可能」 とのガックリくるような回答があって、もうサイレント機能はあきらめていたのです。
それでも、最後の悪あがきをしてみようと思って、先週、輸入元のユーロピアノさんにメールで相談してみました。
すると、当日のうちに技術の方から回答があって、「出張工事で対応出来るかもしれない」とのこと。 それで、ユーロピアノの技術の方と調律師の方が話し合ってくれたみたいで、出張対応で改造して頂けるということになったようです。
やったぁ!! どうやら、サイレントのハンマーを浮かす機構はそのままにして、センサー部分から先を国産のものと交換するようです。 工賃を含めるとNordelectroの76鍵が買えてしまいそうな額になりますが、やはり、大好きなFURSTEINのピアノの鍵盤で最高のサンプリング音源を鳴らせるということへの対価としては 十分アリかなと思っています。
やっぱり、ちゃんとした輸入元から購入して良かったです。 ユーロピアノの技術者さんからは アコースティックの部分は半永久的に面倒を見ますと言ってもらえたし 嬉しいなぁ。
因みに、代わりに装着するサイレントシステムは、KORGのサイレントニットになると思われます。 当然 「設置可能機種」の一覧表にはFURSTEINなど含まれていませんので多分メーカの保証は無い状態での工事になると思われますが、輸入元さんと調律師さんのコンビネーションでうまくやってくれるでしょう。
恐らく 今年最大の買い物になると思われます。 まだ見積もりが来ていないので発注していませんが、楽しみ楽しみ!!
でも、リスクがあるのだから、浮かれていないで、工事の条件とかはきっちりと詰めないといけませんね。
ふと思ったんですがFURSTEINのピアノのオーナって日本に何人ぐらいいるのだろうか。。。。。
[追記]2008.12.6
この記事のあと、いろいろ検討した結果 消音装置を単純に取り外すだけの工事を行いました。その結果、フルシュタインの本来持っている音色を引き出すことが出来ました。以下の記事をご覧ください。


メッセージ
消音装置の取り外し作戦(ピアノ改造)
Frustein製のピアノ(SE120)に元から装備されている消音装置のアクション機構が古くなって使い物にならなくなってきたので KORGの新製品に置換する計画を進めている という記事を以前書きました。
あれから、紆余曲折ありまして…