気になるコード進行とアポリネール

気になるコード進行とアポリネール

昨日は一日中雨がシトシト降っていました。

C-G-C7-F or C-G-Bb-F の繰り返し。トップノートを C-B-Bb-A のようにしてこのコードで弾くんです。 昨日から頭の中をぐるぐる回っています。
そして、

雨の多いこの季節になるとアポリネールの詩が頭に浮かんでは消える。

「思い出は狩の角笛、風と共に声は消えゆく」

この詩は、堀口大学が翻訳したアポリネール詩集に入っていたもので、唯一私が暗唱している詩です。 物覚えが悪い、特に歌詞はまったくといっていいほど憶えない私が、何故この詩だけ覚えているのが自分でもよくわからないのですが、この詩だけは何故か忘れませんね。。。多分脳みその特別な場所に格納されているのだと思います。

それで、この詩のフレーズと さきほどのコード進行、メロディが微妙にマッチするんですよね。。。

生暖かくて涼しくてしっとりとして落ち着いていて少し不安げな雰囲気というのでしょうか。

この 「生暖かくて涼しくてしっとりとして落ち着いていて少し不安げな雰囲気」というのが先ほどのコード進行と合っているのでしょうか。
C-G-Bb-F の進行を紐解いていくと、

最初のC-Gは、キーがGの時の IV-I

次に出てくるBb-Fは、キーがFの時の IV-I

ということで、IV-Iの進行をキーを2度落として奏でているのです。 そして、トップノートがCから半音ずつ下がっていく。

IV-Iというのは、聖歌の最後であの「アーメン♪」を歌う時のコードです。 精神的に凄く座りの良い音感です。この「アーメン」がキーを2度ずらして連続で聞こえてくるわけです。アーメンの連続。 そして、半音ずつ下がっていくトップノートは、ある種の浮遊感みたいのものを醸し出しています。
こう考えると アポリネールの詩と合っているというのもなんとなく頷けますね。

因みに、このアーメン連続進行は いろんな名曲でたくさん使われています。 2回だけでなくて3回2度ずつ下がっていくとか4回続くとかいうのもありますね。 2度下がるのではなく4度上がるというパターンもあります。

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