家庭菜園における強風対策

台風被害と家庭菜園における強風対策

8月25日に台風が西日本に接近、とは言っても台風の中心は九州を抜けて北に行ってしまったのですが、500km以上離れた台風だったので油断して何も対策していなかったところに、所謂吹き返しで滋賀県は大荒れに。 JRが草津から米原まで運休したりと、直撃レベルの突風が吹き荒れました。 大阪はほとんど風が吹かなかったそうなので自然というのは予測困難ですねぇ、まったく。

畑はというと、何も風対策をしていなかったので、そこそこ被害を受けてしまいました。

 

  1. 万願寺とうがらし(一株) 倒伏 → 無理矢理元に戻しました。
  2. きゅうりが棚から外れて落ちた。風で揺さぶられたからなのか全体にまったく元気がなく枯れそうな感じ。 それでも、小さな実は生命感にあふれていていい感じに大きくなってきています。 → とりあえず元に戻して様子を見ることに。
  3. 茄子の実が風で葉っぱや茎とぶつかり合ってふにゃふにゃになった。 葉っぱ同士が恐らくぶつかりあったのであろう、傷ついた葉っぱが多く、これも全体的に元気がない。 ただ、茎が折れたものは一つもなく、脇芽伸ばしたい放題で棒を沢山立てて固縛していたのが幸いだったのだと思います。→ ふにゃふにゃの実は一応収穫して食べてみたが中身は大丈夫でした、ただ表面のツヤがまったくなく、これでは売り物になりません(売らないけど)。 傷ついて葉っぱは全て刈り取ってしまいました。ちょうど秋なす用の剪定になったのかなと。
  4. 種とりのため放置していたサニーレタスの株(なんと高さ1m)が倒伏 → 種とりはあきらめ、そのまま倒して畝に戻しました。
  5. 里芋の葉っぱは、倒伏は免れたものの、ボボロになっていました。 → これはとりあえず放置。

 

それでは、写真で見ますと、

ボロボロの茄子の葉っぱ(この区画は密集して植えたところ)

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ふにゃふにゃの実、この実はあまりに酷かったので穫ったあとこのまま根元に置いておきました。

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傷ついた葉っぱを取り除いたらこうなった。

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ぼろぼろになりながらも健気に花を咲かせるきゅうり

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傷ついた里芋の葉っぱ

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強風何それ? みたいにまったく動じなかったのが、オクラです。 まったくもって平常運行です。 やはり、この時期のオクラは相当深く根が張っていて、茎も木みたいに固いですからね。
オクラ強し!

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心配していたミニトマトは、もともと細かい脇芽対して棒を何本も立てて固縛していたので折れたりはしていませんでしたが、かなりの量の実が落ちてしまいました。
棒が乱立するミニトマト。
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自生していた大葉もまったく大丈夫、さすがに自ら発芽して生存競争に勝ち残ってきた野菜は強いです。

 

周囲の他の方の畝を見ると、トマトや茄子がぽっきりと折れていたりしてもっと被害は大きかったようです。

 

今回の台風での教訓。

 

  1. 日頃から脇芽を棒で支えていたのは風対策として有効だった。
  2. キュウリは自らのヒゲで棒に巻き付いていたのですが、それでは強風には通用しなかったようです。 きゅうりのようなツル性の野菜も、きちんと紐で固縛しておかないといけません。
  3. 茄子の葉っぱ同士、実と葉っぱがぶつかり合って痛んでしまうのは、少し密集して植え付けてしまった区画の方が酷かったので、やはり、風対策としても余裕をもって植え付けることが大切なんだということがわかりました。 家庭菜園は広さに限りがあるので小さな苗の植え付け時にはどうしても間隔を狭めてしまいがちですが、日当り、風通し、根の干渉だけではなくて、強風時にお互いがぶつかりあって傷ついていくと言うデメリットもあるということがわかりました。
  4. 台風が接近してきたら、実は出来るだけ全て(たとえ小さくても)収穫してしまうに限るということ。大きな実が強風にあおられて暴れるときの野菜のストレスは相当きついと思います。 全体的に弱ってしまうのは、物理的に茎の導管・師管が傷つく他にストレスによるものも大きいのではないかと思います。
  5. 万願寺とうがらしのように通常は自立している野菜も出来るだけ補強しておくこと。
  6. 今回は、台風とはいっても瞬間で風速30mぐらいの風が吹いた感じだったので、実際に直撃されて常時風速30m以上の風にさらされたら いくら棒で固縛してあっても倒れていたかもしれません。 そこで大切なのは、通り過ぎたあとに、如何に早く「救助」に向かえるかです。 今回は、仕事の都合で、様子を確認したのは2日後で、実際の救出活動は3日後になってしまいました。恐らく、早く処置をすればするほど回復が早まるのではないかと思います。

 

今回の思わぬ強風被害で、借りている農園では、トマトときゅうりをまだ残しているのは私ひとりとなってしまいました。 他の皆さんは、茎が折れたりしたのを機に、この週末で一旦更地にされたようです。 ミニトマトもきゅうりも まだまだイケルと思いますので、今後の回復のプロセスを見守っていきたいと思います。

 

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