小型建設機械の資格をとった話

小型建設機械特別講習

 

道路工事でよく見るブルドーザとかパワーショベルとかの建設機械を運転・操作するのに必要な免許(資格)をご存知でしょうか。
この資格は、道路交通法で定められているのではなくて安全衛生法で定められているもので、操縦できる建設機械の大きさ(重量)によって2種類あります。

 

機体重量3トン未満の不特定の場所を自走できる建設機械を小型車両系建設機械といい、それを操縦するには「特別教育」を修了することが義務づけられています。

 

また、
機体重量が3トン以上の大型の車両系建設機械を扱うには「運転技能講習」の修了が必要です。 この運転技能講習は所持している資格や実務経験によって受講時間が変わってきます。

 

これらの特別教育や技能講習は、コマツやコベルコなどの建設機械メーカの教習所で受講することができます。

 

受講資格は特に無しで、本籍が確認できる書類を提出すれば誰でも受講することができます。

 

私は、今月、年の瀬の忙しい最中に3トン未満の「特別教育」を受講したのですが、座学と実技で合計13H、座学の最後に簡単なテストがありましたが特に何点とらなければ修了証を発行してもらえないとかは無かったようです。 実技も、ドラッグショベルを実際に動かすのですが、実際に自分で運転できる時間は30分ぐらいであとの時間はひたすら他の受講者の運転を眺めているという内容で、操作の基本中の基本を確認した程度でした。左右にたくさんのレバーが配置されていて、それを微妙に調整しながらの運転は慣れないと結構大変でしたが、実際に砂場で土を掘っていく作業は思いのほか楽しかったです。

 

カリキュラムは、こんな感じです。

 

[1日目]
8:00受付
8:30〜
走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識   3時間
作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 2時間
運転に必要な一般的事項に関する知識           1時間
関係法令                        1時間
 一日目の座学で、建設機械運転に必要な基礎的な理論と操縦・操作レバーの配置や動かし方、関連法規、安全に関する事などを教えてもらいます。

 

[2日目]

 

8:30〜
実技走行の操作                     4時間
作業のための装置の操作                 2時間
このあと教室に戻って修了証を受け取って16時過ぎに解散です。

 

 これで、晴れて3トン未満のドラッグショベル(通常パワーショベルと呼ばれているもの)を運転することが出来るようになりました。

 

 私の場合は、個人的に「荒れ地を整備する」ために必要になるのではないかということで取得した資格ですが、安全衛生法をよく読んでみると、会社ではなく個人の場合はこの資格無しで運転してもおとがめ無しなのかなとも読み取れるので慌てて取得しないでも良かったのかもとも思いますが(真偽は確認できていません)、実技講習で「建設機械の動かし方」を体験できたのでそれはそれで良かったと思います。 受講料は16,000円でした。

 

 今回特別教育を受けて初めて知ったのですが、メーカによって操作方法がまったく違うとのこと。。。現在ではJISで定めたやりかたに統一されているとのことですが、古い機械ではメーカによって操作方法が全然違うのです。 例えば、アームを回転させるにはJISでは左のレバーを左右に操作するのですがコベルコ?は右手とのことです。 これって怖いですよね。コマツの操作に慣れた人がコベルコの機械を動かして、バケットを動かそうとして、ついいつもの調子で右手で左右に動かしたら旋回してしまったとか、あり得る話じゃないですか。 コワイですね〜。。。。

 

 こんな感じで、素人のおっさんが業界の方々に混ざって特別教育を受けてきました。時間とお金さえあれば簡単に取得できる資格ですのでみなさんも受講されてはどうでしょうか。実際にドラッグショベルを操作するのは楽しいですよ♬

 

[ご参考]

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