分離結紮手術を受けた経験からできる限り痛みを和らげて平穏に過ごすためにいろいろと工夫したことをご紹介します。手術後のデリケートな問題でありますのでこれを読んでやってみようと思われた方は主治医と相談したからにしてくださいね。
痔の手術全体のまとめはこちらです。

持続麻酔が切れた後の排便後の激痛を緩和する方法
持続麻酔が効いている術後一週間までは逆にそんなに痛くありませんが、そのあとからは排便後の痛みの緩和が私にとっての最重要項目となりました。私の場合は肛門の外周2/3程に広がっていた大きな裂肛を伴う痔をまとめて結紮したので糸が取れた後の傷が通常よりかなり大きかったと思われます。その為痛みも普通の痔の分離結紮術の方よりもかなり大きかったと考えています。普通の大きさの痔の分離結紮の場合はここまでやらなくても良いかもしれません。
水に濡らしたトイレットペーパを使う
排便前に、トイレットペーパに水を含ませたものを用意しておいて、排便後すぐにそれを肛門に押し当てて(拭いてはいけない)汚れを落とします。そうするとすーーーっと痛みが引いてきます。
私はわざわざトイレットペーパを濡らしていたのですが、世の中便利なものがありますのでそれを使えば良かったと今更ながらに後悔しています。 トイレに流せるおしりふきという商品です。
入浴・洗面器浴
入浴も痛みを和らげるポイントですが、毎回風呂を沸かすのも大変なので、風呂以外の時は洗面器にお湯を張ってそこにお尻をつけるというのが良いと思います。それを5-6回繰り返すと肛門もきれいになり痛みもやわらぎ一石二鳥です。ただあまりやりすぎると皮膚によろしくないとのことです。
肌が荒れにくいナプキンを使用する
ナプキンをうまれてはじめて着用することとなり、肌荒れ防止ということで佐々木先生推薦のコットンを使ったナプキンを使いました。毎日、シャワーで3回お尻の周囲の汚れを落としSザルベを塗っていたこともあり(肛門にはシャワーは直接あててはいけません)なんとかかぶれずにすみました。
病院配布のナプキンが無くなった後は私はこれを愛用していました。生まれて初めてのナプキン着用、すぐに慣れましたけどね。
携帯用クッションの利用
外出して長時間座る機会があると思います。例えば、一時間以上電車(新幹線)に乗車するとか、コンサートに行くとか、そういう時に携帯用のクッションがあると便利です。私はこれをamazonで購入して利用していました。
可能な限り長い期間仕事を休む
日帰り手術の良いところは翌日から仕事に行けることですが、仕事に行ける=快適に仕事ができる というわけではありません。相当な不自由を覚悟しなくてはなりませんので、できれば2週間ぐらいは仕事を休むことをお勧めします。ただそんなに長期の休みを簡単に取れる人なんて滅多にいないわけで、仕事を休めない方は職場の上司・同僚にきちんと説明をしてそれなりの配慮が受けられるようにしておきましょう。
これも、前述のとおり私の症例が普通よりもかなり大きくて酷いものだった為術後の痛みが比較的大きかったのかも知れません。大きかったとは言っても一番痛かった日で「続けて歩行するのは100mがやっと」という感じで一応動くことは出来ましたので普通の痔の手術の場合はそんなに心配する必要はないのかも知れません。
心配事は主治医に相談する/主治医との信頼関係構築
本当にこれは大切なことです。もんもんとするよりもすぐに単刀直入に質問しましょう。というか、それができる先生かどうかというのを事前に確認して信頼できる先生に手術して頂くようにすることが大切だと思います。医者のいいなりに訳もわからず病状も手術内容も不明のまま手術に突入なんてことだけは避けねばなりません。
術後二週間はお尻のことしか考えず治癒を最優先で生きる
パートナーがいる人はパートナーに生活面で全面的に頼るのが良いです。
私は妻に事情を説明してほとんど生活面では妻に頼り切ってしまいました。完治後のお礼をきちんと考えておきましょうね。
パートナーなんかいねーよという方は、出来るだけ簡単に生活できる準備をしておくことをお勧めします。例えば、トイレットペーパなどの消耗品を買いだめしておくとか、食事はできるだけ事前に大量に冷凍化しておくとか。
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