大阪肛門科診療所で痔の分離結紮手術を受けた体験記です。
痔の手術全体のまとめはこちらです。

糸・輪ゴムが取れてから(術後11日目以降)
糸と輪ゴムが取れた瞬間から、縛ってあった部分が大きな生傷となって表面にあらわれます。そしてここからは生傷の痛み変わります。そうです排便時の痛みです。
糸・輪ゴムが取れてから一週間後まで(術後17日前後)
排便時の痛みはその後の一週間は「イテテテテテテ」みたいな感じで一刻も早く汚れを落としたいのとあまりの痛さに身体が硬直するのとで大変でした。便が肛門を通過中はそれほどでもありませんが、通過後直後からジワっと痛みが来ます。この一週間は下剤の錠剤服用は欠かせませんでした。
排便後は、「水に濡らしたトイレットペーパ」で肛門を押さえて汚れを取ると3分ぐらいで痛みがだいぶマシになりホッと一息みたいな感じになります。
この「水に濡らしたトイレットペーパ」ですが、わざわざトイレットペーパを毎回水に濡らさなくても「トイレに流せるおしり拭き」という商品があるのでそれを使うと毎度の排便が楽になるのではないかと思います。
そのあとすぐに風呂場でお湯が入った洗面器にお尻を入れるという洗面器浴をするとさらに痛みが軽減します。そしてそのあと保護軟膏のSザルベを塗るのですが、この頃からはお尻の穴の中に指を入れて塗ることになっているのですが、傷が痛すぎて中に指を入れることはできませんでした。
普段の生活でもまだ痛いです。歩く時も6割ぐらいのスピードですがどこにでも出歩けます。階段を降りるときはゆっくりと呼吸を整えてみたいな感じ。最初のうちは手すりをつかんで降りていました。
ちなみに、痛み止めのボルタレンは術後15日で飲むのをやめました。
そうなんです、痛い痛いと言いながら痛み止めを飲むほどではないのです。
糸・輪ゴムが取れてから二週間後まで(術後25日前後)
少しずつ生傷に薄い膜が張ってきているような気がします。排便後の痛みも本当に少しずつ軽減していきますが、リニアに軽減していくのではなく一進0.5退みたいな感じで変化していきます。 この頃にはSザルベを指を肛門の奥深くまで入れて塗ることができるようになります(まだかなり痛いですが)。 この指を肛門深くまで入れるというのは、傷が治癒する過程で縮もうとすることを矯正するためとのことで頑張って一日2回は指を入れていました。肛門に指を入れるとその先に固い輪っかのようなゲートがあります。それが肛門括約筋でそこに第一関節が入ればOKとのこと。そして、指が汚れていなかったら出残り便がないという証拠なので出残り便チェックとしても排便後に必ず行っていました。
普段の生活の痛みは、排便後には痛みが増して横になることが多かったですがそのまま普通に生活しても全然問題ありません。階段を一歩降りるときの痛みは少しあります。
この段階に来ると「治癒が近いかも」という期待感で気分的にも楽になります。(実際には治癒までにだいぶ時間がかかってしまいましたが)
続く
痔の手術体験記-5 術後26日~32日

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>>>>2021/2/12追記
大阪肛門科診療所のお考えにつきましては、副院長の佐々木みのり先生が本を出版されました
題して「おしりを洗うのはやめなさい」です
とてもわかりやすく親しみやすい文章で書かれていますので是非ご一読を!
>>>>追記終わり
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