城崎温泉の老舗旅館 心の宿三國屋<<クチコミ記事>>
2019年8月下旬の平日に城崎温泉の老舗旅館三國屋さんに一泊させて頂きましたのでご紹介したいと思います。

心の宿三國屋(みくにや)さんは兵庫県の有名な温泉地である城崎温泉にある老舗の日本旅館です。
立地は、JR城崎温泉駅前のメインストリート沿いにあり駅から3分という好立地で電車利用の旅行者にとっては絶好のロケーションと言えるでしょう。 もちろん7つの外湯全てが徒歩圏内です。
ゆっくりと温泉を楽しむことが出来る良い旅館でした。
心の宿三國屋の公式ウェブサイトはこちらです。

旅行サイトの評価は以下の通りです。(2019/9現在)
・じゃらん 4.0

・JTB 74点

この旅館の売りは
創業100年という歴史
どれだけ歴史が古くても結局今の経営者次第なのですが、やはり先祖代々続いているというのは安心感があります。旅館の勘所がきちんと押さえられているように思いました。
三つの内湯
城崎温泉街の外湯7つでも十分すぎるのですが、ここには内湯が3つあり全て貸し切り風呂となっています。貸し切り風呂の仕組みは、各風呂の入り口に大きな札があって、誰も入っていない時は「利用可」となっていて、入るときに裏返すと「入浴中」の表示になります。そして引き戸を閉めて鍵をかけると貸し切り風呂になるのです。時間制限は無く、何時間でも入っていられますがまぁ頑張って90分ぐらいでしょうね。3つの内湯の入り口前にはソファーがいくつかあって空くのを待つことも出来ます。

札が入浴可となっていれば入浴可能で中に入って中から鍵がかけられる。
私は、3つの内湯のうち二つを利用してみました。二つとも6-7人入れる程度の大きさで、脱衣所もそこそこ広くて洗面台とドライヤーは二人分ありました。 タオルは部屋のタオルを使ってくださいとのことでしたが忘れた人むのために新しいタオルがいくつか用意されています。
湯舟は4人入ると「少し狭く感じる」ぐらいの広さで、二人で入る分には十分な広さです。湯舟からは中庭が見えて露天風呂チックな雰囲気も味わうことが出来ます。足を延ばして他人を気にすることなくゆったりと浸かることができてとても気持ち良かったです。
この貸し切り風呂は、小さいお子さんのいる家族連れなどにはとてもうれしいサービスですね。
私が宿泊した日は恐らく全体(12部屋ぐらい)のうち半分ぐらいしか埋まっていなかったためか、内湯で他の宿泊客と遭遇することはありませんでした。 繁忙時は順番待ちになるのでしょうね。
内湯には宿泊した建物の隣の建物に回廊を通って行くのですが、階段の上り下りがあって高齢者や足の悪い方の利用はちょっとしんどそうな感じです。(もしかしたら別のルートがあるのかも知れませんが)
地元食材を生かした美味しい料理
これについては、今回、JR特急往復料金込みで一泊21,000円という価格設定でしたのであまり期待はしておらず、まぁまぁ予想通りの内容でした。あと5-6千円奮発すれば超美味しい料理が楽しめたと思います。
一応、会席料理で、一通りのものは揃っていました。カニも当然冷凍ですが出てきました。その中で丹波牛のしゃぶしゃぷの牛肉はマジで最高でした。そのかわり量的には三口分でほんの僅かでしたが、量を増やして美味しくなくなるのであればこのくらいの量で美味しい肉を食べたいので良かったです。
全体の量的には若い人には物足りないだろうなという感じでした。私にとっては丁度良い量です。
朝食は和風旅館の定番の和風定食っぽい朝食で可もなく不可もなくという感じ。決して不味くはありませんし美味しい部類であるのは間違いありませんが、わざわざご紹介したくなるような超美味しいものではありませんでした。私としては価格以上のものだったので満足です♪
女性限定で浴衣のサービスあり

女性限定でこのようなカラフルな浴衣の貸し出しサービスがあります。
外湯めぐりするときには皆さん旅館の浴衣を着てブラブラ歩いています。だいたいが白地に青い模様の普通の浴衣を着ていますが、ここ三國屋に宿泊すると女性限定ではありますが、カラフルにして上品なワンランク上の浴衣を無料で貸してくれます。これなかなか良かったですよ。
設備について
私が宿泊したのは8畳間+板の間+広めの玄関スペース+洗面所+トイレという4人MAXの部屋でした。
2階ですが、裏側の部屋で街並みは見えません。普通に民家が見えますのでカーテンは閉めたままにしました。表側の部屋であれば眼下に浴衣姿でうろうろする旅人を眺めることが出来たかもしれません。
古い建物ですが、設備や什器は新しくてきれいなものでした 和室の張り出しの板の間のソファが安っぽくてアレだったんですが、ことのほか座り心地が良かったです。部屋には風呂がありませんが、洗面所とトイレは広くはありませんが新しくて清潔でまったく不快感は無かったです。
全体的に清掃が行き届いていて気持ちのよく過ごすことが出来ました。
部屋には冷蔵庫、金庫がありました。金庫はナンバーを合わせる電子式ではなく「鍵式」の古いものでしたがまぁ許せる範囲です。冷蔵庫には何も入っておらず持ち込んだペットボトルなどを冷やしておけます。
部屋には液晶TVとDVDプレーヤがありました。エアコンはリモコンで温度調整が可能です。
接客について
接客も過度に期待しなければまったく問題ありません。最初に部屋を案内してくれた仲居さんの口調がハキハキテキパキして事務的であまり気持ちが入った感じがしなかったのですが、私はこれはこれでアリなんではないかと思います。全体的につかず離れずの接客は自分としては居心地が良かったです。
サービス内容にはまったく問題を感じませんでした。仲居さんの中には若い男性の海外の研修生も何人かいましたが皆テキパキと仕事をこなしていました。
私は日本旅館ではチップを渡さない派なのですが、今回夕食の時お世話してくれたマロ君(キリギスタン人)に「頑張ってね」という意味でその場で1000円のチップを渡しました。
翌日仲居さんの偉いおばさんが「昨日はお心づけありがとうございました」とお礼に来てコーヒーをサービスしてくれました。うーんチップは申告制で個人個人には渡らないのですね。
チップを渡すのはやはり一番最初が良いのでしょうね。
極上のおもてなしを期待する人にとっては物足りないと思いますが、そういう方はもっと高級なお宿に泊まりますよね。
あと、これはお宿に確かめたわけではないのですが、私が宿泊した当日は労働組合全国組織の大会が城崎温泉で開催されていて多くのお店には「▲〇労働組合様歓迎!」の張り紙もあり、労働組合関係の団体様が一緒だったら嫌だなぁと思っていたのですが、この三国屋にはそれらしき方々は宿泊していなかったのでほっとしました。もし三国屋が団体は取り扱わないという方針をとっているのであれば個人客にとっては嬉しいですね。(ただし未確認です)
まとめ
駅から徒歩3分で街の真ん中に位置するこのお宿はJRを利用して城崎温泉を訪れる方々に特にお勧めしたいと思います。お宿の雰囲気はとても落ち着いていて建物は古いですが設備は新しくて気持ちが良いですし、なんといっても貸し切りの内湯が素晴らしいです。
女性限定ですがワンランク上の浴衣貸出サービスも良かったです。
城崎温泉にお泊りの際は宿泊先の候補に入れても良いと思います。
今回、相方と二人でゆっくりと温泉(外湯x2と内湯x2)を楽しむことができました!!
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